レバノンを旅して見えたシリアの現状と未来

先週、私はレバノンを一週間旅した。

レバノンはシリアやイスラエルに囲まれ、旅人のあいだでは陸の孤島を呼ばれている。イギリスの安全情報によれば、シリアやイスラエル国境沿いやベイルートの一部、トリポリの一部などに注意勧告が出ている。

2010年のアラブの春が勃発する前まで、ベイルートにあるタラルホテルはバックパッカーで溢れ返っていた、とはタラルのオーナーの話。ここ一年くらいでシリアの治安は回復に向かっている。現にヨルダンとシリアの国境はオープンしたし、ちらほらダマスカスにいく旅人もで始めた、とも語っていた。

私は2010年以前にシリアに行くタイミングをのがし、今か今かと待ちわびていたところこの吉報!さらに聞いた話によると、ベイルートからダマスカスまで直行バスも復活したらしい。

ただビザ問題があるが私の予想では1、2年以内に行けるようになると思う。希望的観測だけど。実際、南部において、米軍は撤退したし、ISの勢力は落ちているようだ。

レバノンを旅していると多くのシリア難民に出会った。ホテルで働いている従業員もバスで乗り合わせたお客さんにも普通にシリア人いた。

私がかの有名なバールベック遺跡に行った時、超絶にタイミングが悪く、大雪になってしまい、道路が封鎖され、片道6時間かけてベイルートに帰ることになった(通常2時間前後)。途中GPSを見ると、どんどんシリア方面に向かい、国境10キロメートル手前まで行った時はさすがに焦った。

その後、数々の検問にあい、なぜか外国人の私とシリア難民だけが車を下ろされる。そのシリア難民は挙動不審で落ち着きがなく、身元引き受け人?のような人に電話させられ、数々の質問を受けていた。一方、私はパスポートのチェックだけで終わりかと思いきや、、彼と同様、数々の質問(父親の名前、職業、母親の名前、兄弟の有無など。なのに旦那の名前すら聞かれず。。苦笑)を受け、彼以上にネチネチ質問を受けた。私は半演技で、私はツーリストなの!お金を落としに来ているだけなのに!と訴え、なんとか釈放?

これもレバノン人に聞いた話だが、シリア難民でも専門的な資格(医者や弁護士など)を持っている場合、一旦レバノンに来て難民申請をした後、ヨーロッパなどに渡航する。そのような専門性を持っていない若者などは、レバノンにそのまま滞在し、ホテルの下働きや重労働などにつくそうだ。

レバノン人と話すと、この国に住むことに不満、不安を持っている、できることならヨーロッパに住みたいと嘆いていた。たくさんのレバノン人と出会ったが、みんな底抜けに明るいのに、少し話し込むと国の不安定さを訴えていた。

短期間の滞在だったが、レバノン人の陽気さや優しさに触れ、シリア人の状況も垣間見た。

終わらない戦争はない、紛争はいつか終わる。他の国で出会った人々のように、私たちの国が一番よ!とレバノン人やシリア人から語られるのはいつになるのか。

error: Content is protected !!