アラビア半島を旅して移民について考える

今アラビア半島を旅している。約一ヶ月間。今回はヤバめの国には行かない、バックパッカーらしくないレンタカーを借り、ドミトリーには泊まらない楽チン旅だ。

このあたりはご存じの通り、ザ・オイルマネー万歳!の国々であり、私が旅したUAEやオマーン、バーレーンやカタール、そして現在いるクゥエートは石油で潤った国である。特にクゥエートは国土が四国と同じくらいにも関わらず、世界の石油産出量ランキング10位に食い込んでいる。

また、国連の統計によると、総人口に占める移民の割合が最も高いのは、世界的にみてもバーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の湾岸諸国らしく、UAEに至っては人口のわずか10パーセント。実際私がエミレーツを制覇中に出会ったのは、インド人、フィリピン人、バングラデシュ人だった。

彼らは懸命に働き、祖国の家族に仕送りをしているケースが多い。オマーンのサラーラで会ったダッカ出身のバングラ人青年は、月に400ドルの給料をもらい半分は仕送りしていると語っていた。ビザは2年更新で毎回600レアル(18万円ほど)かかるため、もう6年も実家に帰れていないと嘆いていた。

じゃあ湾岸諸国人はなにをしているのか?今でこそ基準が少し厳しくなったとは聞いたが、医療費、教育費、公共料金など全て国から支給される。まず生活はこれで守られる。公務員など実入りが多く、”比較的楽な”仕事につくそうだ。よって私が実際顔をあわせた湾岸諸国人はイミグレ官とかその辺り。サービス業では皆無。

女性はイスラムの戒律に従い、「宝物」とされるため仕事はよほどでない限りしない。でもお金があるから家政婦を雇う、よって家のこともしない、これが我が国での最近の問題なんです。。と先日出会ったサウジ人が語っていた。(ちなみにサウジ人の初任給は40万前後ふつうですって!)

そして私的に一番アタマにきちゃうのは、その湾岸諸国人が出稼ぎ外国人をこき使うことだ。レンタカーで旅をしているとよく目にする光景が「人によるドライブスルー」。駐車場に車を乗り付けて、レストランスタッフを呼び、注文を言い、テイクアウト品を持って来させ、支払いまでも。。飛行機の機内でもなーにも関係ないインド人に荷物あげさせたり、口笛で呼んで荷物運ばせたり。。

私が個人的にほほうと思ったのは、タクシーの運ちゃんがぼってきた挙句(あ、オマーン人です)お釣りを返そうとせず、両替を私にさせようとし、トランクの荷物までも下ろさせようとした。私は両替はお前の仕事だろ!と一蹴し、荷物も私は女だろ!と一喝したが、終いには近くにいたインド人らしき青年がやってくれた(本当に申し訳ないことをした)。

出稼ぎ外国人がそんな思いまでして住む目的はなにか?間違いなく金である。金以外なにもない。とにかく金。

先日、日本でも外国人労働者の低賃金が問題になっているが、ベトナム人は難民ではないのだから、日本に理想郷を求めている訳ではない。約束、契約した賃金を払うのは当然だと思う。私の推測だが、日本は「引かれモノ」をふんだくっているのではないか。この寮に住まないといけないなどと強制してしょっ引いているのではないだろうか。

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彼らはただインドやフィリピンに生まれただけ、湾岸諸国はただオイルが産出されただけ。生まれ育った国によってこうも違うものか。世の中不公平すぎる。我が国がそれに甘んずることなく、このあたりの人々のように怠惰にならず、労働にはきちんと報酬を与えるべきだ。

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